紛争の内容
日頃から当事務所と顧問契約を結んでいただき、安定した経営を続けられている企業様からの緊急のご相談でした。お取引先である相手方企業から、契約期間がまだ十分にま残っている「定期借家契約」について、突然かつ一方的な解約の申し入れを受けたというご相談です。原則として、定期借家契約は期間中の解約が認められない強力な契約です。それにもかかわらず相手方は強硬な姿勢を崩しませんでした。
さらに事態を複雑にしたのは、相手方のグループ会社からも同時に、これまで提供してきたコンサルティング業務などの契約に対する不当な「返金請求」がなされたことです。その請求額は合算して800万円以上にも上りました。連動した理不尽な要求の数々に、顧問先企業の担当者様は「なぜこのような謂れのない請求を受けなければならないのか」と強い憤りと不安を抱え、早急な対応を求めて当事務所へご連絡をくださいました。

交渉・調停・訴訟等の経過
日頃から顧問として企業の内情や契約関係を深く理解している強みを活かし、私たちは直ちに事態への介入を開始しました。相手方企業にも顧問弁護士が就いており、本件は法律の専門家である顧問弁護士同士の非常にシャープで激しい交渉戦へと発展しました。
私たちはまず、定期借家契約における中途解約がいかに法的な根拠を欠く無効な主張であるかを論理的に突きつけました。同時に、コンサルティング契約等に対する返金請求についても、提供した業務の正当性と契約内容を細かく照らし合わせ、相手方の主張がいかに筋違いであるかを徹底的に反論しました。複数の会社や契約が絡み合う複雑な事案でしたが、訴訟に発展して顧問先企業に多大な時間と労力をかけさせることは本意ではありません。そこで私たちは、すべての紛争の火種をまとめて消し去る「一回的解決」を明確なゴールに見据え、相手方弁護士との間で緻密かつ強気な交渉を重ねていきました。

本事例の結末
両弁護士による鋭意交渉の結果、相手方は自らの主張の法的な弱さを認めざるを得ない状況に追い込まれました。最終的に、相手方企業およびそのグループ会社に対して、800万円以上に上る理不尽な返金請求等の一切を放棄させるという大成功を収めました。
訴訟という長期戦に持ち込まれることなく、交渉の段階で相手方の不当な要求を完全に退け、定期借家契約とコンサルティング契約にまつわるすべての禍根を断ち切る「一回的解決」を図ることができたのです。これにより、顧問先企業様は800万円超の財務的損失の危機から脱しただけでなく、無用なトラブルへの対応という経営的コストを最小限に抑え、直ちに本来のビジネスへと集中できる環境を取り戻すことができました。

本事例に学ぶこと
企業がビジネスを展開する上で、ある日突然、取引先から理不尽な要求やクレームを突きつけられるリスクは常に潜んでいます。特に、グループ会社が絡むような複雑な契約トラブルにおいて、自社だけで対応することは経営陣や担当者に計り知れないストレスを与え、本業への深刻な悪影響を及ぼします。
本事例で被害を最小限に食い止め、かつ迅速に解決できた最大の要因は、日頃から「顧問弁護士」という存在を活用し、トラブル発生直後にご相談いただけた初動の早さにあります。弁護士同士が直接交渉のテーブルにつくことで、感情的な対立を排し、法的な優位性を保ちながら一気に解決へと導くことが可能です。理不尽な要求に屈することなく、大切な会社の資産とビジネスを守るために、ぜひ弁護士法人グリーンリーフ法律事務所の顧問契約をご検討ください。法務の力で、あなたの会社の盾となります。

弁護士 時田 剛志