紛争の内容
ご依頼者(自動車販売店)は、自動車の売買契約を締結しましたが、相手方から「契約は無効である」との主張がなされました。相手方はその根拠として、自動車の不具合や契約書の押印の偽造などを挙げ、契約の無効を前提に、自動車の引き取りおよび代金の全額返還を求めてきました。
交渉・調停・訴訟等の経過
訴訟において、契約の有効性が主たる争点となりました。相手方は自動車の不具合について様々な主張を展開しましたが、それらの主張を一つひとつ丁寧に分析し、的確な反論を行いました。また、契約書の押印が偽造されたものであるという相手方の主張についても、立証が十分に尽くされているかという観点から詳細に検討し、相手方の主張の不十分さを明らかにする主張を行いました。
本事例の結末
裁判所は、契約は有効に成立しているとの判断を示しました。相手方の契約無効の主張はすべて退けられ、ご依頼者の完全勝訴という結果となりました。
本事例に学ぶこと
本事例は、相手方が契約の無効を主張する場合であっても、その主張を漫然と受け入れるのではなく、個々の主張を細かく分析し、丁寧に反論していくことの重要性を示しています。
相手方の主張が多岐にわたる場合でも、それぞれについて証拠や論理に基づいた反論を積み重ねることで、裁判所に対してこちらの主張の正当性を説得的に示すことができます。
また、押印の偽造という深刻な主張に対しても、立証の充足性という観点から冷静に対応することが有効であることを、本事例は教えてくれます。契約トラブルが生じた際には、早期に弁護士に相談し、適切な対応方針を立てることが、最終的な解決につながると言えます。
弁護士 田中 智美
弁護士 遠藤 吏恭








